長崎大学歯学部は，1979年に創設され2019年で創立40年となります。これまで教育理念に則り，基本的教養と幅広い歯科口腔医学専門知識を修得し，今後の歯科口腔医学，歯科口腔医療を切り拓くとともに，地域に根ざし社会に信頼される歯科医師および歯科医学教育者・研究者を育成してまいりました。輩出された1,998名の卒業生は，地域歯科医療の最前線，教育研究機関ならびに行政と様々な場で活躍しています。
　40年の節目の年にあたり，記念誌の発行と記念講演会を計画しております。10年先の大きな節目である50周年を念頭に置き，これまでの実績を振り返るとともに，これからの歯科医療を担う学生や若手歯科医師にとって大いに示唆に富む記念事業としたいと思っております。

　令和元年7月16日（土曜日），長崎大学医学部記念講堂にて長崎大学歯学部創立40周年記念講演会が開催され，多数の教職員，研修医，学生等の参加のもと，盛会裏に終えることができました。
　記念講演ではスリーエムジャパン株式会社の石川憲一氏，ヤフー株式会社の副田祐史氏をお招きし，「10年後の日本に向けて」というテーマでご講演をいただきました。その後，「産学連携プロジェクト」と銘打ち，本学16名の新進気鋭の若い研究者が現在遂行している研究を紹介しました。最後に現在，臨床あるいは研究の第一線でご活躍されている5名の先生方によるシンポジウム（今後の歯科界への提言）を開催しました。
　本講演会は歯科医療，歯学教育・研究が今後10年後，どういった方向性をもって邁進すべきかを考えるうえで大変有意義な示唆を与える内容でした。
　長崎大学歯学部の設置から今日に至るまでご支援，ご尽力いただきました文部科学省，歴代の長崎大学学長，長崎大学本部，長崎大学病院，長崎大学大学院医歯薬学総合研究科，長崎大学医学部，長崎県歯科医師会，長崎市歯科医師会，長崎大学歯学部同窓会はじめ，関係各位に深く感謝申し上げます。

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