長崎大学大学院医歯薬学総合研究
医療科学専攻
生命医科学講座 Department of Oral Molecular
Biology |
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研究室紹介 当分野では、以前は分子シャペロンHsp90の機能解析を中心に分子者シャペロンの研究を中心に研究を行ってきましたが、根本優子准教授の加入とともに黄色ブドウ球菌Staphylococcus aureusや歯周病原性細菌および関連菌の生存戦略と病原性に関与する各種ペプチダーゼの同定、発現、その役割の解明研究にシフトして研究しております。特に歯周病原性細菌Porphyromonas gingivalisやPorphyromonas endodontalis に関してはいくつかの新規ペプチダーゼを同定することができました。例えば2011年に報告した酸性アミノ酸特異的なジペプチジルペプチダーゼ(DPP)は、世界で初めての発見であり、新規DPPとしてDPP11と命名しました。ほかにもそれまでは麹菌などの真核生物でのみ存在が知られていたDPP5が、P. gingivalisなど細菌にも広く分布することを見いだしました(2014)。さらに現在ではこれも全生物で初めてとなるN末アシル化ペプチドをアシル化オリゴペプチドの形で分解するエキソペプチダーゼを見いだしています(2015)。現在ではさらに視野を広げ、これらのペプチダーゼが歯周病と全身性の生活習慣病とを関連づける重要な因子ではないかとの仮説を元に動物実験モデルでの研究を進めております。 |
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