教授挨拶
Greeting
2025年1月1日より、長崎大学大学院医歯薬学総合研究科 口腔保健学分野 教授を務めております入江浩一郎です。
私は、これまで母校である岡山大学、そして研究留学先の米国ワシントン大学、米国コロンビア大学等を通じて「一生自分の歯で食べられる社会の実現」を目指し、う蝕および歯周病の予防に関する研究と臨床に力を注いでまいりました。研究成果を臨床現場に応用し、適切な対応を講じることで、これらの疾患は予防可能であり、永久歯の喪失も防げることを明らかにしてきました。
当教室では、五島コホート研究を通じて、口腔と全身との関係に関する多くのエビデンスを発信してきました。また、厚生労働省や国立保健医療科学院をはじめとする多くの行政機関にも人材を輩出しております。
今後も、口腔の健康を起点として全身の健康増進へとつながるエビデンスの構築に努め、さらに、口腔保健学の学術・臨床・地域活動を担う次世代の人材育成にも力を注いでまいります。研究者、医療従事者、行政担当者など、多様な進路に対応できるよう、科学的思考力や問題発見・解決能力を育むことで、一人ひとりが社会に貢献できる人材となるよう支援してまいります。
長崎には五島列島をはじめとする多くの離島があり、医局員一丸となって地域医療にも貢献してまいります。今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。
主任教授入江 浩一郎