長崎大学大学院医歯薬学総合研究科口腔インプラント学分野・長崎大学病院冠補綴治療室/口腔・顎・顔面インプラントセンター

教育・研究

研究テーマ

1.デンタルインプラントの開発

デンタルインプラントの開発
主応力方向に近似する骨配向性を促し骨質を制御

2.顎骨壊死(MRONJ)の原因究明と治療方法の開発

顎骨壊死(MRONJ)の原因究明と治療方法の開発
顎骨壊死(MRONJ)の原因究明と治療方法の開発

3.高透光性ジルコニアの装着前処理

高透光性ジルコニアの装着前処理
高透光性ジルコニアの装着前処理①

ジルコニアクラウン内面を0.2~0.3 MPaアルミナブラスティングし,レジンセメントが嵌合する微細な凹凸を形成させる。また、ジルコニアとの化学的結合にはMDPが有効であるのは周知の事実である。


高透光性ジルコニアの装着前処理②

  • ジルコニアクラウンの装着には、MDP含有レジンセメント、あるいはMDP含有セラミックプライマーを使用。
  • MDP含有セラミックプライマーには、シランカップリング剤も含有し、MDP単体のプライマーを使用した方が有効。
  • シラン含有のセラミックプライマーではなくMDP含有メタルプライマーを塗布後、MDP含有セルフアドヒーシブ型レジンセメントの使用が最も優れた接着強さを示す。

4.歯科材料の表面性状・改質

歯科材料の表面性状・改質
 活性酸素種(ROS:Reactive Oxygen Species)は、ミトコンドリアが酸素を用いたエネルギー産生を行う際に発生する反応性の高い副産物であり、過激な酸化活性による遺伝子・細胞膜脂質・タンパク等への酸化障害により、癌や動脈硬化、老化等の危険因子の1つとされている。また、創傷治癒の全過程にROSは関与しており、過剰なROSにさらされることは酸化ストレスとなり、治癒の遅延を招くという報告もある。
細胞内ではSuperoxide Dismutase(SOD)やCatalase(CAT)、Glutathione Peroxidase (GPx)の働きによりH2OとO2に還元される。

 これまでにSiイオンの添加によって、骨芽細胞における骨形成関連遺伝子発現が増強すること、H2O2によるダメージからの回復を促進することを報告した。また、siRNAを用いてSOD1遺伝子をノックダウンした骨芽細胞において、骨形成関連遺伝子発現とコラーゲンの架橋の低下を確認した。(Adv Healthc Mater. 2016; 5: 2199-2213.  J Biomed Mater Res. 2016; 104: 2604-2615. )

 ROSを制御する機能を付与することで、骨形成および創傷治癒を促進させる生体材料の開発および表面改質を検討している。

5.新素材の臨床応用と評価

PEKK とコンポジットレジンの接着強さに及ぼす効果
現在当講座では, PEKK とコンポジットレジンの接着強さに及ぼす効果について研究しています.
当講座では, ポリエーテルケトンケトン (PEKK) を用いた研究を行っています.
PEKKとは, スーパーエンジニアリングプラスチックの一つで, 優れた機械的性質, 耐熱性, 靭性を有し, 歯科材料に最適な高性能ポリマーです. 主にクラウン, ブリッジ, 可撤性義歯, インプラントアバットメントや上部構造用材料として使用されています.

PEKKと前装用レジンの接着に対するプライマーの効果

6.臨床研究

特定臨床研究を含み,多岐にわたる臨床研究を展開している

研究テーマ

【特定臨床研究】


【臨床研究】

  • 口腔機能低下症に関する臨床研究(継続中)
  • 離島におけるコホート研究(継続中)
  • 歯科材料に関する臨床研究(継続中)
  • MRONJに関する臨床研究(継続中)
  • デンタルインプラントに関する多施設臨床研究(済)
  • その他

澤瀬 隆 教授
黒嶋 伸一郎 准教授
吉田圭一 講師
尾立哲郎 講師
佐々木 宗輝 助教
右藤 友督 助教
内田 悠介 助教
崎原 通乃 医員
小堤 涼平 医員
鈴江 正義 大学院生
金子 遥 大学院生
石嵜 智大 大学院生
池田 悠希 大学院生
お問い合わせ
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長崎大学病院 冠補綴治療室/口腔・顎・顔面インプラントセンター
〒852-8588 長崎市坂本1丁目7番1号
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