歯学部長挨拶
歯学部長 角 忠輝
長崎大学歯学部は、1979年に設立された、国内で最も新しい国立大学歯学部の一つです。これまでに2、277名の卒業生を輩出し、地域医療はもとより、大学での教育・研究、行政など、多岐にわたる分野で活躍しています。
近年、歯科医療が担う業務範囲は、従来のカリエス(むし歯)や歯周病の処置・予防、冠や義歯の装着、インプラント処置、歯列矯正、抜歯、骨折、腫瘍などの口腔外科的処置に加え、その重要性が認識されている高齢者の摂食・嚥下リハビリテーション、病院に入院されている患者さんの口腔機能管理など、非常に広い範囲の業務を担っています。さらに、少子高齢化という社会情勢を背景に、歯科医療の概念は「歯の形態の回復」から「口腔機能の回復」へと変化しています。
本学歯学部では時代の変化そして社会の要請に応じた歯科医師を養成するため、2019年度より新カリキュラムによる教育を実践しています。
まず入学して1年半の教養教育では、リベラルアーツ教育の充実を図っています。リベラルアーツとは、本来、自由人として生きるために必要な学問を意味しますが、皆様がこれから充実した人生を歩む上で、非常に重要な学問領域です。
歯学専門教育では、歯学領域の基礎系科目および臨床系科目、関連臨床医学などを学び、共用試験(CBT、OSCE)を経て、診療参加型臨床実習へと進みます。また、われわれのカリキュラムでは「リサーチマインドの涵養」を重視しています。このような学びを通じて、私たちは「基本的教養と幅広い歯科口腔医学専門知識を修得し、今後の歯科口腔医学、歯科口腔医療を切り拓くとともに社会に信頼される歯科医師及び研究者を養成する。」ことを理念とし、責任感、社会性、倫理観、豊かな人間性、コミュニケーション能力、協調性、リサーチマインドを備え、先進的な歯科口腔医療に対応できる幅広い知識と基本的技能を身につけた人材を育成したいと考えています。その上で、離島等の地域歯科口腔医療について保健・医療・福祉の側面から総合的に考えることができる歯科医師、また高度の専門的知識と経験、課題探求能力を身につけた研究者・教育者の養成を積極的に推進することを目標としています。
なお、本学歯学部歯学科(学士課程)の教育の質は、公益財団法人大学基準協会による分野別評価において、同協会の歯学教育に関する基準に適合していると認定されています。
歯科医師法第一条に「歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」と規定されているように、歯科医師は単に歯の治療を行うだけではありません。口腔の健康を通して、人々の生活の質(QOL)向上に貢献し、『より良く生きる』ことを支える大切な仕事です。そのためには、高度な専門知識・技術の修得はもちろんのこと、患者さん一人ひとりに寄り添う心、多職種の医療関係者や地域社会と連携する力も不可欠です。長崎大学は2022年度から開始された第4期中期目標・中期計画において、グローバルヘルスに貢献する大学から、地球の健康、すなわち、プラネタリーヘルスに貢献する大学へと進化すると宣言しているように、私たちの活動領域は日本国内にとどまらず、世界中の人々の健康に貢献する可能性を秘めているのです。ご存じの通り、長崎は江戸時代、鎖国下の日本で唯一海外との貿易が許された地であり、中国やオランダの文化が融合した和華蘭文化が育まれた街です。この魅力的な都市で、歯科医学を学び、充実した大学生活を経験してみませんか。長崎大学歯学部教職員一同、皆さんをお待ちしています。
近年、歯科医療が担う業務範囲は、従来のカリエス(むし歯)や歯周病の処置・予防、冠や義歯の装着、インプラント処置、歯列矯正、抜歯、骨折、腫瘍などの口腔外科的処置に加え、その重要性が認識されている高齢者の摂食・嚥下リハビリテーション、病院に入院されている患者さんの口腔機能管理など、非常に広い範囲の業務を担っています。さらに、少子高齢化という社会情勢を背景に、歯科医療の概念は「歯の形態の回復」から「口腔機能の回復」へと変化しています。
本学歯学部では時代の変化そして社会の要請に応じた歯科医師を養成するため、2019年度より新カリキュラムによる教育を実践しています。
まず入学して1年半の教養教育では、リベラルアーツ教育の充実を図っています。リベラルアーツとは、本来、自由人として生きるために必要な学問を意味しますが、皆様がこれから充実した人生を歩む上で、非常に重要な学問領域です。
歯学専門教育では、歯学領域の基礎系科目および臨床系科目、関連臨床医学などを学び、共用試験(CBT、OSCE)を経て、診療参加型臨床実習へと進みます。また、われわれのカリキュラムでは「リサーチマインドの涵養」を重視しています。このような学びを通じて、私たちは「基本的教養と幅広い歯科口腔医学専門知識を修得し、今後の歯科口腔医学、歯科口腔医療を切り拓くとともに社会に信頼される歯科医師及び研究者を養成する。」ことを理念とし、責任感、社会性、倫理観、豊かな人間性、コミュニケーション能力、協調性、リサーチマインドを備え、先進的な歯科口腔医療に対応できる幅広い知識と基本的技能を身につけた人材を育成したいと考えています。その上で、離島等の地域歯科口腔医療について保健・医療・福祉の側面から総合的に考えることができる歯科医師、また高度の専門的知識と経験、課題探求能力を身につけた研究者・教育者の養成を積極的に推進することを目標としています。
なお、本学歯学部歯学科(学士課程)の教育の質は、公益財団法人大学基準協会による分野別評価において、同協会の歯学教育に関する基準に適合していると認定されています。
歯科医師法第一条に「歯科医師は、歯科医療及び保健指導を掌ることによって、公衆衛生の向上及び増進に寄与し、もつて国民の健康な生活を確保するものとする」と規定されているように、歯科医師は単に歯の治療を行うだけではありません。口腔の健康を通して、人々の生活の質(QOL)向上に貢献し、『より良く生きる』ことを支える大切な仕事です。そのためには、高度な専門知識・技術の修得はもちろんのこと、患者さん一人ひとりに寄り添う心、多職種の医療関係者や地域社会と連携する力も不可欠です。長崎大学は2022年度から開始された第4期中期目標・中期計画において、グローバルヘルスに貢献する大学から、地球の健康、すなわち、プラネタリーヘルスに貢献する大学へと進化すると宣言しているように、私たちの活動領域は日本国内にとどまらず、世界中の人々の健康に貢献する可能性を秘めているのです。ご存じの通り、長崎は江戸時代、鎖国下の日本で唯一海外との貿易が許された地であり、中国やオランダの文化が融合した和華蘭文化が育まれた街です。この魅力的な都市で、歯科医学を学び、充実した大学生活を経験してみませんか。長崎大学歯学部教職員一同、皆さんをお待ちしています。