長崎大学歯学部-School of Dentistry, Nagasaki University-

学部概要

被爆に耐え抜いた大楠

 昭和20年(1945年)8月9日 午前11時2分、長崎に投下された人類史上2発目の原子爆弾は、今なお被害の全容が明らかにならないほどの大惨禍をもたらした。旧長崎医科大学と同付属病院も壊滅的な被害を受け、多数の教職員、学生及び患者さんが犠牲となった。
 当時、この楠は爆心地より約700m離れた旧病院玄関建物の横にあり、被爆によって立ち枯れると思われていたが、翌年には早くも若芽を出した。その生命力には復興に立ち上がっていた教職員の多くが勇気付けられた。
 昭和57年(1982年)4月に歯学部と附属病院として建て替えられた折にも、この楠の保存には配慮がなされ、今日まで長坂を登って来る人達を見守り続けて来ている。
この度の、この大楠の保存のために整備を始めるにあたり、その由来を記し、平和への誓いを新たにするものである。

平成14年(2002年)8月 長崎大学歯学部・歯学部附属病院

大きく育て 平和の樹
大きく育て 平和の樹
原爆の熱線や爆風で枯れ木同然ながらも強い生命力で緑を蘇らせたせた楠
旧医学部附属病院(現歯学部)原爆落下時
旧医学部附属病院(現歯学部)原爆落下時
昭和20年原爆落下後の医学部附属病院付近
昭和20年原爆落下後の医学部附属病院付近
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